3月1日(日)岳連研修2日目   バリエーション組

 

弥山尾根西稜

4時半に起床、シュラフなど身の回りを整理し朝食を摂る。
昨日の味噌汁とキムチ鍋を早い人が温めてくれたていた。熱いご飯に納豆を載せて美味しく頂いた。

弥山尾根東稜が当初予定であったが、昨日の元谷からの様子では別山も弥山尾根東稜も露岩が多くなっていた。
バリエーションルートが初めての人もおり、今日のルートは弥山尾根西稜に決まった。
リーダーたけさん以下11人のメンバーは予定通り小屋を5時半に出発した。

空は満点の星が輝いているが冷え込みはきつくない。大神山神社で拝礼し一服入れる(6:00)。
夏道8合目あたりにヘッドランプの光が動いている。
まだ日の出には間がある。きれいな御来光が拝めることだろうと話しあう。

ところが元谷に着く頃(6:35)からあっという間に頂上は見えなくなってしまった。

元谷を奥に詰める。6人の先行パーティは東稜に向かっているようだ。

7:30 私たち11名は西稜に取り付いた。

2人ペアが4組と新婚のMちゃん夫妻にS理事長が付いての3人が1組となった。

先陣を切るのは倉敷山好会のいちぎょうさんとわけちゃんだ。1ピッチ目で尾根に上がる。
スイーパーで来るのが倉敷山の会会長のIさんとU君である。
3人組はSさんリードで50mザイルの真ん中に一人に入れているので、ピッチが短く苦労している。

この辺りまでは上部の視界はないが夏道方向と下の元谷は良く見えていた。夏道登山道は登山者が列をなしている。
7合尾根には4人見えるが、別山には誰も取り付いていない。今日の状態では無理なのだろう。

たけさんと私もいつの間にかNちゃん原人パーティを追い抜いていた。
今年は弥山西稜三度目だがいつも雪質が違う。
最初は大雪で敗退下降した。二度目はガスの中だったが雪の状態はとても良かった。
今回はめっきり雪が少なくなっている。セメン色の岩がむき出している。
動かぬ岩を探りながら、落石させないように注意して進んだ。これ以上雪が溶けたらこんな尾根は登れないだろうと思った。

少し緩傾斜になった。もう頂上は近いのだが、ふくらはぎが疲れてきた。
立ち止まって休む回数が多くなる。相変わらずガスっていて、視界は50m位だろう。

10:40 三角点に着いた。

10分前に着いていたいちぎょうさんとわけちゃんは頂上小屋へ向かって行った。

その時、山ちゃんの声がした。続いてえりちゃん、みっち、きくりん、小倉さんが現れた。感激!
弥山てっぺんで皆に握手出来て本当に良かった。
特にN女先生がいつものふなちゃんとは見違えるほどいい顔しているとの一言はとても嬉しかった。

途中まで声がしていたNちゃん原人パーティが頂上に着いた。(11:40)

天候状況も次第に厳しくなる中、残りの2組が上がってきた。(13:00)

ご苦労様でした。

大分遅れたので心配していたが、
震える寒さの中、M妻ちゃんの楽しかったよという元気な声が皆の心を暖めてくれました。

(ふなちゃん記)

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